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映画『空母いぶき』が2019年5月24日に公開されました。
佐藤浩市はその映画で内閣総理大臣を演じています。
2019年5月10日号の雑誌『ビッグコミック』の映画公開直前インタビューが痛烈批判を浴びておりネット上で炎上しているとか…?
しかしながら、佐藤浩市を擁護するコメントも少なくなく、一体どういうことなのか?
事実を知るためには、インタビュー全文を読まないとわからないのでは?
なぜ炎上したのか?
今回は、炎上騒ぎになった雑誌『ビッグコミック』の佐藤浩市のインタビュー全文の紹介と、炎上のきっかけとなった映画『空母いぶき』の内容を調べてみました!
目次
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記者『総理大臣役は初めてですね?』
佐藤「最初は絶対にやりたくないなと思いました。
いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね。
監督やプロデューサーと[僕がやるんだったらこの垂水総理大臣をどういうふうにアレンジできるか]という話し合いをしながら引き受けました。
そしてこの映画での少し優柔不断な、どこかクジ運の悪さみたいなものを感じながらも最終的にはこの国の形を考える総理、自分にとっても国にとっても民にとっても、何が正解なのかを彼の中で導き出せるような総理にしたいと思ったんです。」
記者『総理は漢方ドリンクの入った水筒を持ち歩いていますね?』
佐藤「彼はストレスに弱くて、すぐお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。
だからトイレのシーンでは個室から出てきます。
劇中では名実ともに「総理」になっていく過程が描かれます。
これはある政治家の人から聞いたのですが、どんな人でも総理になると決まった瞬間に人が変わるっていうんです。
それぐらい背負っていくものに対する責任を感じる、人間というのはそういうものなんですね。」
記者『この映画からどのようなものを受け取ってもらいたいですか?』
佐藤「僕はいつも言うんだけど、日本は常に「戦後」でなければいけないんです。
戦争を起こしたという間違いは取り返しがつかない、だけど戦後であることは絶対に守っていかなきゃいけない。
それに近いニュアンスのことを劇中でも言わせてもらっていますが、そういうことだと僕は思うんです。
専守防衛とは一体どういうものなのか、日本という島国が、これから先も明確な意思を提示しながらどうやって生きていかなきゃいけないのかを、ひとりひとりに考えていただきたいなと思います。」
[voice icon=”https://tentenmomoyan.club/wp-content/uploads/2019/05/animal-2029983_1280.png” name=”くまきち” type=”l fb”]え?…なんか思っていた内容と違うな…これが炎上したインタビュー全文なの?[/voice]佐藤浩市のインタビュー全文をよんでみると、これで炎上しちゃうの?…というのが私自身の感想です。
佐藤浩市が無理やり安倍首相に役柄を寄せているとも思えませんし、ましてや揶揄(やゆ)しているとも思えません。
[voice icon=”https://tentenmomoyan.club/wp-content/uploads/2019/05/animal-2029983_1280.png” name=”くまきち” type=”l fb”]佐藤浩市はなんで炎上したの?教えて![/voice]
2019年5月10日発売の漫画『ビッグコミック』に掲載された俳優・佐藤浩市のインタビューが炎上しています。
インタビューでは、5月24日公開の映画『空母いぶき』で内閣総理大臣役を務める佐藤浩市さんが、自身の演じる役柄の設定を「ストレスが弱く、すぐにお腹を下してしまう」と発言。
この発言が潰瘍性大腸炎を患う安倍晋三首相を揶揄したとネット上で話題となったようですね。
潰瘍性大腸炎は原因不明の疾患で厚生労働省より指定されている難病です。
読んで字のごとく、大腸に潰瘍やびらんができて、血液が混ざった便や下痢、腹痛が起きる病気です。
日本の患者数は約1,000人に1人ぐらいの割合で、10代から30代と比較的若い世代の人が多いですが、中年の方もいます。
病気の原因はいまだに不明で、遺伝も要因の一つと言われていますが決定的ではなく、また、免疫の異常と腸内細菌のアンバランスが原因ではないかとも言われています。
安倍首相はいったん首相を辞任した後、後に潰瘍性大腸炎だとわかりました。
このことから、「首相を揶揄(やゆ)している」、「病人への思いやりがない」との批判が相次ぎ、炎上騒動に発展したようですね。
佐藤浩市が演じる総理大臣の人物像を役者目線で変えてしまったといわれています。
原作に登場する垂水慶一郎総理大臣は、国を守るためなら武力も辞さないという考え( タカ派)で、決して頼りない人物ではなく、国を護る!という確固たる意思を持って危機に立ち向かう人物です。
原作では決して頼りない人物としては描かれていないのに、佐藤浩市が「ストレスに弱く、すぐにお腹を壊してしまう」というふうに、首相のキャラクターを変えてしまったと批判されているようです。
「最初は絶対やりたくないなと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね。」
佐藤浩市のこの発言に対する批判の理由は、政治についてのやや左翼的な考え方と捉えられていることです。
垂水首相に安倍首相を無理やり見いだす佐藤浩市の感性が戦後左翼イデオロギーそのものと批判している人もいます。
炎上の概要としては、こんなところです。
しかし…、私個人的な意見としては、言葉の一部分だけを切り取って佐藤浩市が安倍首相を揶揄(やゆ)しているとか、勝手に役柄設定を変更したとか、左派だとかを決めつけてしまうのはどうなんだろうかと思ってしまいますね。
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物語の舞台は、2000年代の日本ということになっています。
それまで国民が戦争の脅威をすっかり忘れて、いたって平和に暮らしていた日本に突如として、大きな軍事的緊張が走ります。
国籍不明の漁船20隻が日本の領海内に侵入したという一報が首相官邸に届き、加えて漁民を装った武力勢力が海上保安官たちを拘束し波留間群島初島に上陸したことが判明したのです。
ただならぬ事態に海上自衛隊は艦隊を即座に現場海域へと向かわせますが、その中核を担うことになるのが、日本初の航空機搭載型護衛艦となる空母いぶきです。
現場では常に一触即発の緊張が走り、結局は“攻撃”をせざるを得ない事態になってしまいます。
……しかし、それでも首相は「わが国は絶対に戦争はしない、これは自衛のための戦闘である」ことを頑に主張している、ということが物語の焦点、大まかなあらすじです。
「戦争は絶対に起こしてはならない!」
「しかし防衛のために武力を示さなければいけない」
「何もしなければ侵略されてしまう」
「国民に犠牲者が出てしまうかもしれない」
「しかし武力を行使すれば敵国側に死者が出てしまうかもしれない」
「そもそも戦闘と戦争の何が違うの?」
どちらが正しくてどちらが間違っているかという二つの対立は避けられていて、観客それぞれが自分自身の視点で考えることができる内容にもなっています。
本作は「もし日本に侵略行為があった時にどのようなことが起こるのか」
「自衛隊ができることとは何か?どこまでできるの?」
…という事例をシミュレートしている映画だと思います。
そして、様々な場面での判断、決断を迫られ、苦悩する総理大臣を演じるのが、佐藤浩市なのです。
空母いぶき艦長・秋津竜太役に西島秀俊。
空母いぶき副長・新波歳也役に佐々木蔵之介。
監督を若松節朗、脚本を伊藤和典と長谷川康夫が務めています。
そして気になる他のキャストは…。
垂水慶一郎首相役で佐藤浩市
ネットニュース記者・本多裕子役で本田翼
コンビニエンスストアの店長・中野啓一役で中井貴一
アルバイトの森山しおり役で深川麻衣
第5護衛隊群乗員役の高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人……と個性豊かで豪華なキャストが顔を揃えています。
他、藤竜也、村上淳、石田法嗣、平埜生成、金井勇太、工藤俊作、千葉哲也、山内圭哉、和田正人、横田栄司、堂珍嘉邦、袴田吉彦、渡辺邦斗、益岡徹、中村育二、吉田栄作、三浦誠己。
かなり豪華な顔ぶれだと思いませんか?
個人的にはコンビニの店長の中井貴一が微妙なところではありますが…(笑)。
中井貴一の無駄遣いでは⁉…なんて思ってしまいました。
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今回は、佐藤浩市が映画『空母いぶき』のインタビュー全文の紹介と、それによって起こった炎上の理由、そしてそのきっかけとなった映画『空母いぶき』の内容を調べてみました!
インタビュー記事で佐藤さんは「何が正解なのかを彼の中で導き出せるような総理にしたい」など、「総理像」をめぐる独自のアレンジにこだわったことも告白していますよね。
実際の政治家の話を聞き、「総理」という職について「背負っていくものに対する責任」の重みを感じたと述べるなど、役作りへの前向きな試行錯誤が発言の中心となっているとも読めます。
また「すぐにお腹を下す」という設定について、佐藤浩市はそれ以上特段の論評はしていません。
そのため、「安倍氏を揶揄した」と否定的に受け取る向きに対して、「それくらいプレッシャーのかかる立場なんだと表現したかったのかな?と私もそれくらいにしか思いませんでした」という声もあがっています。
一部分だけを切り取ってネットにあげてしまい、それを読んだ人達の思い込みで次々と炎上。
インタビュー全文を読んでみればまた違った状況になったのだとも思いますが…。
言葉って難しい…怖いなぁというのが私自身の感想です。
映画『空母いぶき』の内容を調べてみましたが、今の日本という国に起こりうる緊迫した出来事なのかもしれません。
佐藤浩市が一体どういう総理大臣を演じているのかを実際に自分の目で見てみると、この炎上騒動を冷静に判断できるのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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