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「教場」は、警察学校を舞台にしたミステリー小説が木村拓哉さんを主演にスペシャルドラマ化されたことでも話題になっています。
教場とは、警察学校の教室のことを指し、小説やドラマの中ではとても厳しい教場の様子が描かれています。
「教場」で描かれている警察学校は、現実と違いはあるのでしょうか。
ドラマでは異常とも言えるいじめやパワハラが起こっていて、視聴者からは疑問や驚きの声があがっています。
そこで、警察学校でこのような異常ないじめやパワハラは実在するのか、ドラマ「教場」との違いはあるのかについて調べてみました。
目次
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ドラマ「教場」と、実際の警察学校に違いはあるのでしょうか?
警察学校は普通の生活ではあまり関わることのない場所なので、イメージが湧かない方が多いと思います。
ドラマで見る世界しか知らないので、警察学校がどんなところなのか理解するのは難しいですね。
本当の警察学校の姿を知るために、ドラマ「教場」と実際の警察学校の違いについて見ていきましょう。
警察学校は、「警察になるための学校」ではなく、学生は警察学校に入校した時点で警察官の「巡査」という扱いになっています。
警察学校は分類上は公安職公務員養成の職業訓練校となっていて、学校という名前がついていますが、実際は警察組織内の研修施設なのです。
学生は職員なので、警察学校にいる間も給与が支給されます。
警察学校は全寮制で、期間は大卒で6か月、高卒・短大卒で10か月となっており、卒業後は人事異動により配属先が決定します。
原作では、「警察学校とは適性のない人間をふるい落とす場である」とのことで、実際に生徒をふるい落としていく様子が描かれています。
ドラマを見た視聴者からは、「リアルすぎる」との声がネットで話題になっているようです。
警察学校経験者からの「リアル」という意見はとても説得力がありますね。
ドラマを見て「リアル」と思ったり、当時を思い出したりするのは、ドラマが実際の警察学校を忠実に再現しているからでしょう。
また、ドラマでは「携帯電話持ち込み禁止」「ミスは連帯責任」「ペナルティで腕立て伏せ」などのルールがありますが、これは実際の警察学校でも行われているルールです。
他の刑事ドラマはあまりリアルではないストーリーが多いですが、「教場」は警察学校の様子や学生の心情などがリアルに描かれているため、警察官からも共感を得ておりファンが多いようでした。
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「教場」がリアルな警察学校を描いていることは分かりましたが、いじめやパワハラの異常さに視聴者は不安を抱いています。
実際の警察学校でも異常なほどのいじめやパワハラがあるのでしょうか?
警察学校経験者のブログによると、実際に女同士のいじめがあったそうです。
ドラマほどのひどさではありませんが、特定の1人を無視するようなことが行われていました。(https://www.moto-police.com/entry/2019/05/09/191258)
また、twitterではこのような書き込みもありました。
警察学校でのいじめについてはあったりなかったりするようですね。
パワハラについては、元埼玉県警の佐々木成三氏が取材でこう語っています。
「教場」では、警察学校はとても恐ろしく異常な場所のように描かれています。
原作でも、制服のスボンにシワがあっただけで、腕立て伏せ。職務質問の実習で成績が悪かったことから、原稿用紙20枚の反省文の上に連帯責任のペナルティが課せられる。さらに、夜間警備の当番が回って来る場面では個室のドア越しに生徒の嗚咽が聞こえ、精神に異常をきたす者も一期に1人は出て来るなど、警察学校の恐るべき実態が描かれている。
警察学校にはたくさんの厳しいルールがあり、破ると当然ペナルティが連帯責任で与えられます。
これはドラマ「教場」も実際の警察学校も同じでした。
また、入校式までの2週間は特に厳しく、分刻みでスケジュールが決められているそうです。
集団生活なので、集合時間が守れないとまたペナルティを受けます。
このようなことは、一般企業の研修などではありえないので「異常」ともいえるかもしれません。
警察学校の厳しさの理由について、佐々木成三氏はこう語っています。
卒業後に交番などで勤務すると、日々違う事件が起きる。その時、正しい判断を下そうにも経験が少ないため、どうしていいかわからなくなる。そうならないためにも、学校でその道のエキスパートに徹底的に鍛えてもらう。そうしないと、卒業後に苦労するんです。だから学校では、厳しさが必要なんです。(https://friday.kodansha.co.jp/article/88629)
警察官になれば、ヤクザや犯罪者と闘うこともあるでしょう。
そのような状況になっても正しい判断で冷静に行動しなければならず、警察学校で厳しく指導を受けることが必要なのも理解できます。
また、集団生活をしていると一人一人の人間性が浮き彫りになり、いじめや対立が起こりやすくなるのかもしれません。
警察学校での厳しさからストレスが溜まることも原因の一つと考えられます。
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「教場」での警察学校と実際の警察学校との違いはあまりなく、警察学校経験者も「リアル」と感じるほどでした。
実際は「教場」のように異常ないじめやパワハラははないかもしれませんが、厳しいルールは実在しています。
ルールを守らなかった場合は連帯責任となり、ペナルティが課せられるのです。
警察学校は普通の学校や会社と違い、市民を守る大切な職務を行う警察官を訓練するための場所です。
警察学校の異常な厳しさは、学生を辞めさせるためのパワハラではなく、立派な警察官を育てるためのものなのではないでしょうか。
いじめについては、6か月以上も集団生活を行う中で多少は起こってしまうのかもしれません。
実際に警察学校でいじめを経験された方もおられるので、「教場」で起こっていたようなことが全くないとも言い切れません。
「教場」を通して、警察学校がいかに厳しく過酷な訓練を行っている場所かが分かります。
立派な警察官になるのは本当に大変なんですね…。
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