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1980年代は黒いダイヤモンドとよばれ、希少価値だったオオクワガタ。
80㎜を超える大きさの個体は数十万円~100万円…
中にはペアで1000万円!という値段がついた個体まであった時代もありました。
当時はまだ、生態も謎で、飼育方法が確立されていなかったことがその理由だと言われています。
今では、その生態や飼育方法も解明され、誰でも気軽に飼育ができるようになりました。
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オオクワガタを飼育することになったきっかけ
当時高校生だった娘が、学校帰りにホームセンターで買ってきた幼虫が始まりです。
嬉しそうに小さなカップに入った幼虫を私に見せてきましたが…
カブトムシの飼育は経験していますが、クワガタの飼育は未経験。
ましてや…幼虫からなんてハードルが高すぎる…!
案の定、家にあったカブトムシ用の土を使おうとしていた娘がそこに…
「ちょっと待った!!」
ネットでオオクワガタの飼育方法を調べていた私は慌てて止めました。
「クワガタとカブトムシは餌になる土の成分が違うって書いてあるよ。」
そこから試行錯誤のオオクワガタ飼育がはじまりました。
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オオクワガタの幼虫飼育に必要なもの
- 菌糸ビン、もしくは幼虫の餌となるマット(土)
- 菌糸ビンを使わない場合はマットを入れるケース
野生のオオクワガタの幼虫は土のなかではなく、朽木の中で育ちます。
そのため、広葉樹を粉砕して、そこにキノコの菌を入れた菌糸ビンというものを使います。
広葉樹は分かるけど…何故キノコの菌?
野生のオオクワガタの幼虫は、元気な広葉樹の中にはいません。
理由は、木の成分の一つで[リグリン]というものがありますが、これを幼虫は消化することができないためです。
そして、この[リグリン]を分解できるのがキノコの菌だけというわけです。キノコ最強!
ちなみに…
菌糸ビンではなく、クワガタ用のマットでも飼育は可能です。
特にキノコ園さんで販売されている昆虫用の[きのこマット]は安心して使えます。
その場合、昆虫用の大きめのボトルか少し大きめのケースを用意してください。
一般的に、マットと菌糸ビンが使えるクワガタは、菌糸ビンを使ったほうが大きく育つと言われています。
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大きいオオクワガタにするために必要な3つのこと
- 大きい個体の親をもつ幼虫を入手すること
- 菌糸ビンを使うこと
- 低温管理(18~20度)
一般的に、大きい個体の子は大きくなると言われています。いわゆる[血統]というものです。
[血統]といえば国産オオクワガタの三代血統といわれている能勢、川西、奈良輪が有名です。
それぞれの特徴などはまた別の機会に書いていこうと思います。
大きい個体の幼虫を入手できたら、菌糸ビンを使いましょう。
菌糸ビンは昆虫ショップ、ホームセンター等で簡単に入手できます。
冷蔵で保管されている菌糸ビンを使う場合は、常温の場所にしばらく置いてから使用しましょう。
幼虫を菌糸ビンに入れて、中に潜っていくのを確認したら、あとは静かな所に置いておくだけです。
その時、室温は18~20度…少し低温な方が、じっくりゆっくりと大きく育ちます。
オオクワガタを飼育してみて思った事
オオクワガタを飼育している人達は、やはり大きさにこだわることが多いですが…
私がオオクワガタに一番惹かれるところは、[穏やかな気性]です。
体は大きく、顎(あご)も大きい→ハサミの部分です。
こんな武器を持っているのに穏やかな気性というギャップがたまりません!
同じ大型なクワガタでも、ヒラタクワガタなどは気性が荒いです。
ケースを開けただけで、すぐにハサミをチャキチャキしてきます。
オオクワガタは寿命も長く、3年以上生きる個体も珍しくありません(やっぱり穏やかは長生きの秘訣?)。
体も丈夫で、手間もかからない…
幼虫から育てれば、どんなオオクワガタになるだろうというワクワクも楽しめます。
ぜひ、沢山の人達にチャレンジしていただきたいなと思います!
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